日本舞踊公演およびレクチャー

令和6年9月20日
Not Available
日時:10月15日(火)20時
場所:Caddebostan文化センター
共催:在イスタンブール日本国総領事館、カドゥキョイ区、国際交流基金
 
*入場無料
*事前登録不要
*席数(約600)に限りがあるため、先着順となります(開場30分前)。
*レクチャー言語:日本語、通訳:トルコ語

★当日当館のInstagramアカウントからライブ配信を行います。
会場に足を運べない方もぜひライブ配信をご覧ください!
 

公演概要

江戸時代から続く日本舞踊の名門・藤間流の『代地』派(Fujima school DAICHI branch)の後継者として古典作品の継承に尽力する傍らで、外国の文芸作品や音楽を題材にした新作舞踊をも制作・上演し、内外での活躍が著しい藤間蘭黄氏による公演。
今回は、鬘や衣装など特定の役柄を表す装いをせずに踊る「素踊り」という日本舞踊独自の形式により、3作品を上演する。
舞踊評論家・桜井多佳子氏による解説付き。日本舞踊の全体の歴史とともに、上演する3演目の内容や見所も語られる。

演目

常磐津『老松』 
作詞不詳  
作曲 常磐津文字太夫(1747年)
振付 初代藤間勘兵衛
 
長唄『都風流』
作詞 久保田万太郎 
作曲 吉住慈恭・稀音家浄観
振付 藤間藤子
 
『月光』 
作曲ベートーヴェン
編曲 長生淳
演奏 TSUKEMEN  振付 藤間蘭黄

公演者プロフィール

藤間蘭黄(ふじまらんこう)日本舞踊家


江戸時代から続く日本舞踊の家に生まれ5歳から祖母、藤間藤子(重要無形文化財保持者)、母蘭景より踊りの手ほどきを受ける。6歳で初舞台。16歳で藤間流名取となり、長唄、能楽、囃子、茶道の研鑽も積む。曽祖母や祖母から伝わる古典の継承とともに、ゲーテの「ファウスト」を一人で演じる『禍神』、オペラ「セビリアの理髪師」の舞台を江戸に移した『徒用心』など創作作品も積極的に発表している。
2015年には世界ダンサー、ファルフ・ルジマトフ、ロシアの国立バレエ団の芸術監督、岩田守弘との『信長』を世界初演。国内外の公演活動を精力的に行いながら、初心者から師範まで幅広く指導している。2015年芸術選奨文部科学大臣賞。2016年度文化庁文化交流使として10ケ国14都市で公演、ワークショップ、レクチャーなどの活動を行う。2019年度日本芸術院賞、2020年紫綬褒章。五耀會同人。重要無形文化財日本舞踊保持者(総合指定)。 

桜井多佳子(さくらいたかこ)舞踊評論


大阪生まれ。ロシア国立劇場芸術大学研修。日経新聞、ダンスマガジンほかに執筆。海外取材は38ケ国。ペルミ(ロシア)国際バレエコンクールプレス審査員、ヴィチェフスク(ベラルーシ)国際振付コンクールプレス審査員ほか。文部科学省文化審議官、(独)日本芸術文化振興会舞踊プログラム・オフィサー、文化庁芸術祭審査員などを歴任。著書に『感じるバレエ』、共著に『ロシアの文化・芸術』『バレエ・ギャラリー30』。

◇前回のイスタンブールでの公演の様子