笠原総領事による着任の挨拶

令和4年4月25日
笠原総領事(写真)
当館ホームページをご覧くださっている皆様、Merhaba!(こんにちは)
このたび在イスタンブール総領事として着任しました笠原謙一(かさはら・けんいち)です。宜しくお願い申し上げます。

外務省入省後、初めての在外公館勤務地がここイスタンブールでしたので、今回が2度目の勤務となります。前回(1990~1993年)の勤務時においては「第2ボスポラス橋」が日本・トルコの友好関係のシンボルでしたが、今日ではこれに「バルタリマヌ日本庭園」、「バシャクシェヒル松と桜都市病院」、「マルマライ(ボスポラス海峡横断鉄道)」、「オスマン・ガーズィー橋」が加わるなど二国間関係が一層緊密化していて嬉しい限りです。
もちろん、この間には両国とも震災などの災害により大きな被害を受けるといった悲しい出来事もありました。しかし、それらを乗り越える際にも両国は常に互いに救いの手を差し伸べ助け合ってきました。
1890年に和歌山県串本の沖合で沈んだトルコの軍艦『エルトゥールル号』の乗組員を日本人が助け、1985年にはイラン・イラク戦争の余波を受けてテヘランに取り残されそうになった日本人をトルコ航空が命懸けで助けてくれた、それらの故事が示す両国間の友情は今でも脈々と続いています。

コロナ禍により世界中で人の移動が厳しく制限され、経済活動や文化交流活動が大きく損なわれたことは残念ですが、日本やトルコを含む多くの国々が協力して新型コロナ感染症対策を進めて来ています。決して油断はできませんが、日本で言うところの『3密』を避けて「正しく恐れる」ことに気をつけながら、少しずつ『アフター・コロナ』『ウィズ・コロナ』に向けて当地での活動を始めたいと思います。

当地にお住まいの皆様あるいは当地をご訪問中の皆様方のためお役に立てる総領事館の運営を目指して参ります。また、日本国内あるいは世界各地からこのサイトをご覧になってくださっている方々にも向けて、役立つ情報をタイムリーに発信するよう努力する所存です。

当館の運営に関するご意見ご要望等ございましたら何なりとお寄せくださいますようお願い申し上げます。
 
令和4年(2022)4月
笠原謙一